VLSIの緊急制動装置
VLSIの緊急制動装置(ブレーキ)のアイデアです。
オーシャンリパブリック構想に出てくるメガフロートはVLSI ( Very Large Sailing Island )と呼ばれます。そのVLSIは南北太平洋、南北大西洋、インド洋など海流が環流する部分を半永久的に周回します。しかし、海流に乗って動いていると、台風の暴風雨圏に入り込んだり、暗礁に乗り上げたりする可能性があります。これを防ぐためにVLSIではその巨大なフロート上に複数の円形断面の高層ビルを建設し、この高層ビルに風により働く力によって、コントロールできるようにしています。「VLSIの制御について」で制御できることはわかりましたが、万万が一、正面に暗礁や島があり、どうしても避けようがないような場合はほかの緊急用の装置を考えねばなりません。そのアイデアです。
VLSIの周囲には海水タンクを海水面より数メートルから数十メートル上方に設けます。海水タンクはVLSIを取り巻くように円形に配置されています。
VLSIではこの海水タンクに貯められた海水をさまざまな用途に使用します。一部は清水に変えられ、飲料、家庭用、農業用に使われます。
万一、VLSIが浅瀬などに近づきすぎて危険な状態になった場合にはこのタンクの障害物方向の水門を一時的に開放することによって、VLSIにブレーキをかけ、制動します。また、その水門から出る水の方向を変えて、障害物を避けたりすることができます。