開発ストーリー(16~)

16)空母・行方不明!

現在、新しいバージョン「EZ FLIGHT Ocean Republic All Stars」を開発しています。最後、新しいプログラム上で試験飛行を続けながらバグ取りをしています。実際の飛行機の試験飛行にも似て、時間がかかります。もちろん、一秒当たりのコマ数を増やし、早回しでも確認はできますが、実際にわれわれ人間の感覚でどう感じるか・・・が重要になるので、リアルタイムの設定で確認をしています。さすが「癒し系フライトシミュレータ」だけあって、試験飛行をしながら、よくディスプレイの前で寝てしまいます。(笑)

さて、今回、海面をチロチロとしか動いていなかった空母を人工島を周回させることにしました。それで・・・設定をしたのですが、編隊の動きのチェックに集中していたら、空母がどこに居るかわからなくなってしまいました。それで、急遽、編隊をマニュアルモードにして、空母の捜索をはじめました。(爆笑)

思ったよりも捜索は難航しました。よくテレビなどで海難救助で洋上捜索の話がありますが、広い障害物のない海だから簡単だろう・・・と思いますが・・・実際やってみるとぜんぜん違います。まず、どこらあたりに居るのか皆目見当がつかないのです。

捜索専用のレーダーも開発しなくてはなりません。(爆笑)
・・・

 

17)エアショー

今回「EZ FLIGHT 396」(2012年7月公開)をリリースするにあたり、一科目ですが、エアーショーの演技を披露するプログラミングを入れました。

6年前になりますが、ブルーエンジェルスのエアショーを見にいったことがあります。ニューヨーク・ロングアイランドのジョーンズビーチで毎年5月のメモリアルディに開催されるエアショーです。2日間で40万人が訪れると聞いています。(詳しくはこちらのブログをどうぞ。3回に分かれています。)本物はやはりビデオや映画とは違います。確かに遠くに飛んでいる戦闘機を見るので、双眼鏡や望遠付のカメラ、ムービーカメラを持っていないと今ひとつかもしれません。それでも実際に同じ空気の中を飛んでいるのを見るのは迫力があります。

ブルーエンジェルスはもちろんエアショーの中で「とり」です。それまではプロペラ機の演技などが続きます。さて、そろそろブルーエンジェルスの番かと思うと、浜の多くの人々が動きはじめます。場所取りです。広いビーチですから、ここも、あそこもあまり状態は変わらないと思うのですが、右に左に人は朝の通勤ラッシュのように動きます。本格的なカメラを持ったマニアはとくに日光の加減、背景などにも気をつかいながら、あちらこちらに動きます。

いよいよ演技開始、ゴーッという音と共に編隊が現れます。「ワアーッ!」観客から歓声があがります。次から次へとかっこいい演技が目の前で披露されます。この間、首をあげたっきりになります。やがて、静かになって、「おや、演技は終わったかな。?」と思うと浜の背後から6機が編隊でいきなり轟音を立てて接近し、観客を驚かせたりします。まるで忍者です。

私が一番感動したのはショーの最後、ブルーエンジェルスが浜に沿って、機を傾けながら低速で別れの挨拶をしたときです。パイロットには絶対に聞こえないだろうに、観客は惜しみない拍手、指笛でブルーエンジェルスの演技に喝采を送ります。とても感動的なシーンで、鳥肌がたちました。

また、機会があれば見にいきたいと思います。

 

 

 

 

 

 

18)EZ FLIGHT 539 リリース・・・2013年5月公開

 

今回「EZ FLIGHT」を半年ぶりにリリースしました。だいぶ、見ごたえがあり、また、キーコントロールやカメラビューも増やしてより快適に動くようになったと思います。

ただ、今回のリリースも直前にグラフィックボードがいかれ、ついでにPCがいかれるというアクシデントにまたまた見舞われ、いくつか改良を断念したものがあります。

1)マルチウィンドウ
画像にあるようなマルチウィンドウが可能になるようにためしてみたのですが、断念しました。これはたとえばマニュアルモードで自分が操縦しているときに、外からどういう風に見えるのか見るときなど使いたくなります。ところが、2つのビューを作るということは単純計算でメモリを2倍使うことになります。結果として、画面には上層雲や中層雲の画像が消えたり、グラフィックが乱れるという弊害をもたらし開発を断念しました。

2)衝突回避
オーバルコースで編隊が人工島をめぐるシーンがあって、とても気持ちがいいのですが、高層ビルをスーッと通過してしまいます。それで衝突回避のサブルーチンを作っていろいろためしたのですが、なかなかうまくいきませんでした。現在も作業中です。衝突回避のモデルをどうするか・・・実際の人間は総合的に頭で考えて衝突を回避しているのですが、それをオートパイロットでどう、処理するかモデル化が問題と思います。

3)戦闘機モデルの改善とアクロチームの追加および人工島の改良
グラフィックボードとPCがいかれてしまったので、戦闘機のモデルの改良と新しいアクロバットチームの追加、そして人工島のモデルの改良を断念しました。・・・3dモデルのソフトには3dsmaxを使っているのですが、PCが変わると今まで作っていたモデルを流用するのがすごく難しくなります。ソフトを使いこなしている人ならば可能でしょうが、私はまだ3dsにはわからない機能がたくさんあります。へたするとモデルを1から作り直していかねばならなくなります。私の作業のやり方はまず、フリーのモデルを探してきて、それを修正し、デザインマップを自分で作ってはりつけるという手順でやっています。・・・マッピングにはとても細かい作業が必要になり、米と麦がごちゃまぜになった茶碗から米だけ、麦だけに分けるような神経の細かい作業が必要になります。

とは、言え、新しいEZ FLIGHTでおおいに楽しんでください。改良は続けます。

オーシャンランド(概要)

オーシャンランド(概要)

オーシャンランド(免災)

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Seasteading
清水建設 GREEN FLOAT

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海面上昇

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